Argo AIが買収で手に入れた、LiDAR企業とは

Princeton Lightwave

Princeton Lightwaveは、2017年10月に買収されてArgo AIの一員となっている。Argo AIの技術は、巨額投資を受けているFored Motorが使える可能性が高いので、深堀をしてみた。

そこで、Princeton Lightwaveが出願人となった特許出願を利用して特許解析を行ってみた。

出願推移マップ

母集団;出願人名「Princeton Lightwave」のUS特許出願(74件)

なお、買収後の特許出願は、出願人名が「Argo AI」となって出願を継続しているが、ここには含めてはいない。

開発スタート時期

マップによれば、1998年からの特許出願があることが分かる。20年以上前に設立された企業で、1998年には技術開発がスタートしていたと思われる。

開発内容(推測)

技術開発内容を特許出願内容で推測してみた結果、LiDARセンサに関するものがほとんどであることが分かった。LiDARセンサーの技術開発を長く手がけてきた企業であることが分かった。

出願日が2010/03/24の出願の「Negative Feedback Avalanche Diode」という発明のLEDの特許出願があり、

一方で、出願日が2017/03/07の15/452182の「LiDAR System Comprising A Single-Photon Detector」では、受光センサーの発明がある。

このように、発行から受光、それにミラーやそれを陽動する部分まで、すべての技術をもつ企業であることが特許改正の結果からうかがうことができた。

しかも、LEDの波長は、可視光の400nm~700nmより上の波長になるように工夫をしている。LEDであれば発明の内容では、1000nm以上とあり、受光素子の波長では、1400nm近辺であることが記載されていて、1400 nmを超えて動作するガイガーモードライダーセンサーを備えLiDARセンサー開発企業である。人の目に対し安全な赤外線の光を使ったLiDARセンサーの技術を保有する企業であることが伺い知ることができた。

技術の期待

Argo AIの最高経営責任者(CEO)を務めるBryan Salesky氏はMediumへの投稿で、「Princeton Lightwave’s technology also complements and expands the capability of LiDAR sensors already available to the automotive industry today.」と述べた。

まとめ

2017年10月にArgo AIが買収で手に入れたスタートアップのLiDARセンサ技術とは、自律走行車両を実現するため、Fordが投資する「Argo AI」が企業買収で獲得したLiDAR技術となる。
そのPrinceton LightwaveのLiDAR技術は、光を発行する発行ダイオードと受光素子などの技術があり、安全性やセンサー感度を重視した技術を1998年から開発が進められた20年以上の開発実績で出来上がった技術であることが、Mobipaの特許解析で明らかになった。

2021年4月2日 アナリスト 松井