企業発表

トヨタの水素エンジン開発

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、水素エンジン開発に着手することを2021年4月に発表した。

カーボンニュートラルなモビリティ社会実現に向けて、「水素エンジン」の技術開発に取り組みます。カローラ スポーツをベースとした競技車両に水素エンジンを搭載し、5月21日から23日に行われるスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースから、「ORC ROOKIE Racing」の参戦車両として投入します。

モータースポーツの厳しい環境で水素エンジンを鍛えていくことで、サスティナブルで豊かなモビリティ社会を実現すべく、貢献していきます。

内燃機関での再挑戦

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、5社がカーボンニュートラル実現に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦を発表

5社がカーボンニュートラル実現に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦を発表

  • SUBARU、トヨタ、マツダがカーボンニュートラル燃料を使用し、スーパー耐久シリーズに参戦
  • 川崎重工、ヤマハ発動機が二輪車等での水素エンジン開発の共同研究の可能性について検討を開始
  • トヨタの水素エンジン車両が「スーパー耐久レース in 岡山」に参戦。新たに福岡市から水素を供給

川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)、株式会社SUBARU(以下、SUBARU)、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)、マツダ株式会社(以下、マツダ)、ヤマハ発動機株式会社(以下、ヤマハ発動機)の5社は、11月13日・14日に行われる「スーパー耐久レース in 岡山」(3時間レース)において、カーボンニュートラル実現に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦について共同で発表しました。

特許情報で見た開発活動

トヨタ自動車や、川崎重工、SUBARU、マツダ、ヤマハ発動機の計5社は、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦として、水素エンジンの開発を進められていることが伺えたので、

特許出願情報を見てみた。 

〈調査結果〉※ 調査日、8月20日

2021年4月に発表してから、1年6か月たった現在の
2022年10月現在時点において、トヨタの水素エンジン開発は、多くの特許出願がされている状況はないことが分かった。

しかし、1件の特許出願を発見。水素エンジンの技術だった。8月3日に公開されたトヨタ自動車が出願したもの。

詳しく見て見た結果を解説する。→

水素+化石燃料+モータのハイブリッドエンジンの技術だった。
水素エンジン単体の技術ではなく、ガソリンとモータと、それに水素の3つを使って走行するエンジン!
まだ1件だけ。興味深いアイデアをトヨタ自動車が考えられていることが分かった。今後ウォッチングを続けることにようと思った。

2022年10月25日 アナリスト 松井