日立にもあった「自律走行の基本特許」

自律走行の基本特許は、Googleにあるとして前回ブログに書いたが、それだけではなさそうだ。
そもそもGoogleの特表2013-544695は、審査中で登録に至っていない。
今回調べて発見したのは、日立の特許で、すでに登録しているもの。
技術内容は、ざっくり言えば、障害物に衝突しないように速度を変えるというもので、
必要な用件だと考え、基本特許と思った。
しかし、気になるのは、人工知能が速度を決定する車両は、
その販売をするメーカーがこの特許を使っていると言えるのか?疑問になりました。
プログラム上、どこにもそれを証明できるものがないため。
日立の特許の詳細は以下に抜粋した。
皆さんは、基本特許と思いますか?

【特許番号】特許第5830533(P5830533)

【登録日】平成271030(2015.10.30)

【発明の名称】自律移動システム

【出願日】平成23531(2011.5.31)

【特許権者】株式会社日立製作所

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

  自律移動体の周囲の環境情報を取得する環境情報取得手段と、基準経路が登録された地図情報を保持する記憶情報処理手段と、前記環境情報と前記地図情報に基づき前記自律移動体の自己位置を推定する自己位置推定手段と、前記環境情報に基づき障害物の情報を検出する障害物検出手段と、前記自己位置と前記障害物の情報と前記基準経路の情報に基づき移動方向を決定する経路決定手段と、前記障害物情報に基づき移動速度を決定する速度決定手段と、前記移動方向と前記移動速度に基づき自律移動体の移動を制御する車両制御手段とを備えた自律移動システムにおいて、

  前記経路決定手段は、

  前記自律移動体の現在位置から前記基準経路に追従するための追従移動方向に存在する前記障害物を回避するため、複数の移動方向について、所定の通行幅以上を有して障害物の侵入のない通行距離と通行幅からなる通行領域を算出して、前記追従移動方向と前記通行領域に基づき前記自律移動体の移動方向を決定し、

  前記速度決定手段は、

  前記自律移動体の制動条件と前記障害物の前記自律移動体に対する位置と前記障害物が移動する速度に応じて、前記自律移動体が前記障害物との衝突前に停止可能な移動速度を決定することを特徴とする自律移動システム。